七時半起床。
シャワーを浴びないと頭が回らない。
けれど、実家の朝は寒すぎる。
今朝はマイナス一度、部屋は外と変わらない。
エアコンで暖房の設定を二五度にしても、ちっとも暖かくなった気がしない。
朝食後、山を越えて隣町までジョギングしようとしたら、父に声をかけられる。
近所の山に行こうという。
父がボランティアで植林している場所に来てほしいとのこと、ジョギングの用意をしていたのだが、服を着替えてついていくことにする。
ここ数日僕がジョギングで登っている山の、裏側の山道から奥に入る。
道なき道、父が山をナタで切り開いて作った道を登り、植林地へ向かう。
地元の教育委員会の協力で、小学生に植林の大切さを父は教えている。
僕が気になったのは、父がいま進行中の杉の植林は「花粉の少ない品種」への植え替えや「無花粉スギ」の導入をしているのか、ということ。
ちなみに父は、僕が一五歳の時から花粉症で苦しんでいることを思いやってくれたことがない。
春に帰郷すると「そんなもん、思い込みや!」と全ての窓を開け放つ。
僕が言っても聞かない。なので最近は春に実家に近づかないようにしている。
さらにいうと、父はボランティアや近所付き合いや仕事仲間は大事にするが、家庭を顧みることがない。
給料から強制的に自分が半分取ってから家庭に金を渡すので、つねに貧窮問答歌。
僕と弟はおもちゃを買ってもらったことがほぼない。
子供はお腹をすかせていて、コーヒーのクリープの粉を盗み食いすることもあった。
……腹に据えかねていたので、二年前の正月、父の植林地に同行したとき、僕は積もり積もった自分の気持ちを父の前で爆発させてしまった。しかし父は「俺はちゃんと育てたはずや」と取り合いもしなかった。
それ以来、父は再び僕を誘うこともなかったのだが、二年ぶりにまた僕を同行した。
そして言った言葉が、
「いやあ〜子供のとき以来やなあ、お前をここにつれてきたのは」
二年前のことは忘れてしまったのだろうか、怖くなった(ので二年前のことを僕は触れなかった)。
朝の気温〇度、昨晩降った雪が残っている山を父と登る。
父の後ろだったので、父は気づかなかったが、僕は何度か転んでしまった。
九〇歳になる父は一度も転ばなかった。
急斜面をグングン登っていく。
父のことはあまり好きでないか、その部分は少し頼もしかった。
一〇時に家を出て一二時半帰宅。
昼食後、溜まっている作業にとりかかる。
実家に帰ってから、漫画はもちろん日記すら数日分手つかずにいる。
溜まったノルマを果たすべく机に向かっていると、母が部屋に入ってきて「iPhoneとiPad教えてくれ」とのこと。
教えているとあっという間に時間が過ぎて夕方。
母は料理を作るために台所に降りていった。
僕は日記と、進行中の小説を一本仕上げる。
小説は、父と朝歩きながら頭の中で形にした、自伝的エッセイ風幻想小説。
それなりのいい出来になったので、少し嬉しい。
夕食後、日記の続き。
とりあえず、遅れを取り戻すことはできた。
二一時時半就寝。